東京カンテイ(東京都品川区)が12月8日に発表した11月の首都圏における新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の平均価格は、前月比5.1%減の5641万円と4カ月ぶりに下落した。
東京都は6.2%減の7061万円と5カ月ぶりの下落。神奈川県は4980万円(3.5%増)と上昇した。千葉県は4569万円(1.1%増)と上昇に転じ、前年同月もプラスに。埼玉県は4530万円(3.4%増)と連続上昇した。首都圏全体では、東京都の価格下落と戸数シェアの変動が価格引き下げにつながったとみられる。前年同月比も10%超えが続いた前月から水準を落としている。
都市別では、東京23区が8101万円(6.5%減)と3カ月ぶりに下落。前月大きく上昇した都心エリアで戸数が減少するとともに平均価格も下落した。前年同月比は10%超えが続くも上昇率は縮小している。都下は5046万円(0.7%減)と下落に転じたが5000万円台は維持している。横浜市は上昇、川崎市は下落。相模原市は中央区・南区の価格上昇により大きく上昇した。千葉市は前月・前年同月ともに上昇。さいたま市は連続上昇した。
近畿は下落、中部は最高価格更新
近畿圏は、前月比1.1%減の3994万円と3カ月ぶりの下落。大阪府は3884万円(1.0%減)と3カ月連続で下落した。兵庫県は4547万円(2.2%増)と3カ月連続上昇。京都府は3756万円(11.2%減)と大きく下落し、前年同月比もマイナスに振れた。都市別では、大阪市が反転上昇。堺市・神戸市は3カ月ぶりに下落した。京都市は大きく下落した。
中部圏は、前月比9.3%増の4585万円と連続上昇し、2014年4月の集計開始以降の最高価格を更新。名古屋市で価格上昇と戸数増加、静岡県で価格上昇がみられた。愛知県は7.1%増の4629万円と連続上昇し、最高価格を更新。前年同月比は中部圏・愛知県ともに2ケタ上昇となった。名古屋市は4717万円(4.9%増)と3カ月ぶりに上昇し、前年同月比は10%を超えた。

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