東京カンテイ(東京都品川区)が11月10日に発表した10月の首都圏における新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の平均価格は、前月比0.7%増の5947万円と3カ月連続で上昇した。
東京都は1.7%増の7525万円と4カ月連続で上昇。前年同月比も14.9%増と高水準で推移している。神奈川県は4810万円(6.6%減)と4カ月ぶりに下落した。千葉県は4518万円(0.7%減)と下落に転じ、前年同月比もマイナスに。埼玉県は4381万円(1.8%増)と上昇。首都圏全体では、神奈川県の大幅下落が影響して上昇率が縮小したが、前年同月比は連続10%超えとなった。
都市別では、東京23区が8667万円(2.9%増)と2カ月連続で上昇。都心エリアが上昇を牽引し、最高価格を連続で更新した。前年同月比も上昇率が拡大している。都下は5082万円(1.9%増)と上昇に転じ、再び5000万円台となった。横浜市・相模原市は下落、川崎市は上昇。千葉市は下落に転じ、前年同月比も水準を落とした。さいたま市は上昇した。
近畿は連続上昇、中部は最高価格更新
近畿圏は、前月比0.2%増の4040万円と2カ月連続で上昇。大阪府は3922万円(0.6%減)と連続下落した。兵庫県は4447万円(1.4%増)で連続上昇、京都府は4229万円(11.6%増)と前年同月比含め2ケタ上昇となった。都市別では、大阪市が前月比・前年同月比ともに下落。堺市はわずかながら連続上昇し、神戸市・京都市は大きく上昇した。
中部圏は、前月比3.1%増の4196万円と上昇し、2014年4月の集計開始以降最高価格を更新した。愛知県は1.4%増の4324万円と上昇。8月の水準には届かなかったが、3カ月連続で4000万円台となった。名古屋市は4495万円(4.6%減)と連続下落したものの、前年同月比はプラスを維持した。

■関連記事
10月新築一戸建て、首都圏は全都県で上昇 23区は大きく下落
10月中古戸建て、首都圏は反転上昇 東京23区は大きく下落
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。






























