ミサワホーム総合研究所(東京都杉並区)がこのほど実施した「20年間の住まいの価値観変化」の分析結果によると、直近5年で住宅を建てたジュニアオーナーの間で「パントリー」など家事を効率的にこなすためのスペースや、「独立した仕事部屋」「趣味の部屋」にスペースを割く傾向が高くなっている。
同調査は、プライムライフテクノロジーズ傘下のハウスメーカー3社(ミサワホーム、トヨタホーム、パナソニックホームズ)の戸建て住宅入居者を対象に実施したもので、入居から20年を経た50代以上(シニアオーナー)351世帯と、新築5年以内の40代以下(ジュニアオーナー)386世帯を対象に、住まいの価値観について比較調査している。
「和室」から「趣味部屋」へ
核家族化や住宅価格の高騰などを背景に、入居から20年を経たシニアオーナーと直近5年に入居したジュニアオーナーとでは、住宅の平均延床面積に約20㎡(約12畳)ほどの差がある。
その前提のもと、自宅にある部屋のスペースについて同程度の床面積の世帯を比較したところ、シニアオーナーがクローゼット、和室などに広さに重点を置いていたのに対し、ジュニアオーナーではパントリーやランドリールーム、仕事部屋や趣味の部屋などにスペースを割いていることが分かった。共働き世帯の増加を背景に、料理・洗濯の効率化、在宅勤務のための仕事用スペースの確保、「何かに使える余白」などへのニーズが高まっている。
「外観」よりも「内部空間」
また、購入の際に重視したことを比較したところ、立地では「災害リスクが少ない」との項目で、シニアオーナーとジュニアオーナーのポイント差が顕著となった。建物については「インテリアデザイン」の項目で差が大きく開いた。ジュニアオーナーにとって「外観デザイン」「住宅の広さ」「間取り」以上に、日々過ごす内部空間の心地よさや自分好みのデザインが重要な軸となっている。

入居時に思い描いていた暮らしの理想については、共働き世帯の増加を背景に「家事を効率良く行う」の項目で、両者の回答の差が広がった。ジュニアオーナーの「なるべくモノを持たないシンプルな暮らし」「自分の好きなことや趣味を取り入れた暮らし」など、お気に入りのものに囲まれた暮らしを求める傾向も鮮明となっている。

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