電気通信大学(東京都調布市)と大末建設(大阪府大阪市)、ミサワホーム(東京都新宿区)は12月16日、共同で技術開発を進めてきた戸建て住宅の床下点検用ヘビ型ロボット「ユカダイショウ」が実用化段階に入ったと発表した。一般的な住宅の床下に対応できるよう遠隔操縦型とし、小型・軽量化を図った。
2022年9月、電気通信大学大学院情報理工学研究科機械知能システム学専攻の田中基康教授と大末建設が、地下ピットの点検用としてロボットを開発。戸建てや賃貸住宅への活用を視野に、ミサワホームが参画した。
ロボットの躯体には多連結構造を採用。本体のサイズは長さ約1150㎜、重量約7.2kg。従来機に比べ高さ40%、横幅25%、長さ30%を削減し、狭あいな住宅の床下空間への適応力を高めた。
さらに、半自動で障害物を乗り越える動作機能(特許取得済)を実装し、配管など高さ約400㎜の障害物を確実に乗り越えられる。前面センサーと、事前に読み込ませた図面を連動させることで自己位置の推定も可能になった。今後は、賃貸住宅の床下点検やリフォーム、災害時の点検などへの展開・導入を目指し、研究開発を進めていく。

共同開発した床下点検ヘビ型ロボット「ユカダイショウ」/写真提供:電気通信大学 田中基康研究室
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。






























