東京カンテイ(東京都品川区)が11月10日に発表した10月の首都圏における木造一戸建て中古住宅の平均価格は、前月比4.8%増の4211万円と上昇に転じた。
東京都は6674万円(0.6%減)と下落。前年同月比では1年以上築古化したものの、価格は上回っている。神奈川県は4419万円(12.6%増)と大きく上昇したが、直近8月の価格には届かなかった。千葉県は2980万円(3.4%増)と4カ月ぶりに上昇。埼玉県は2919万円(3.4%減)と下落し、3000万円台は続かなかった。
都市別では、東京23区が1億1544万円(8.6%減)と前月からの反動で大きく下落し、前年同月も下回った。城南・城西エリアの下落が影響した。都下は4622万円(13.1%増)と大きく上昇した。
横浜市(10.8%増)は大きく上昇し再び5000万円台に。千葉市(13.6%増)は前月比・前年同月比ともに築浅化し連続上昇。さいたま市(16.8%減)は3カ月ぶりに下落した。
近畿は3カ月ぶり下落、中部は最高価格を更新
近畿圏は、前月比0.3%減の3108万円と3カ月ぶりに下落。大阪府は3445万円(6.9%増)と築古化したものの上昇した。前年同月比は、2024年10月が2000万円台だったことから15.1%増となった。兵庫県は2934万円(3.8%減)と3カ月ぶりに下落。京都府は4410万円(4.9%減)と下落した。都市別では、大阪市(1.6%増)が5カ月ぶりに上昇。京都市(8.6%減)は下落に転じたが、4カ月連続で6000万円台を維持している。
中部圏は、前月比10.6%増の2748万円と2ケタ上昇し、2014年4月の集計開始以降の最高価格を更新。愛知県・三重県の上昇が影響した。愛知県は3244万円(7.6%増)と上昇。大幅な築浅化がみられた。名古屋市は3842万円(3.2%減)と3カ月連続で下落した。
宮城県は、前月比3.5%増の2600万円と上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。仙台市は3105万円(0.4%減)と小幅ながら連続下落した。
福岡県は、前月の反動などから13.9%増の2606万円と大きく上昇。前年同月比は築古化が3.6年進み、価格が下回った。福岡市は4571万円(7.6%増)と3カ月連続で上昇した。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。

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