東京カンテイ(東京都品川区)が11月20日に発表した10月の首都圏における中古マンション70㎡あたりの平均価格は、前月比1.6%増の6115万円となり、15カ月連続の上昇となった。
東京都は1.9%増の9478万円で、上昇は18カ月連続。神奈川県は4040万円(0.5%増)と3カ月連続で上昇し、前年同月比が2カ月連続で10%超えとなった。埼玉県は3043万円(0.5%増)、千葉県は2837万円(0.6%増)といずれも3カ月連続で上昇し、首都圏全域で引き続きプラスを示した。
都市別では、東京23区が前月比1.4%増の1億1183万円と18カ月連続で上昇。上昇率は前月比・前年同月比ともに縮小した。都心6区は1.0%増の1億7717万円で、33カ月連続の上昇。直近では住宅の価格改定後の値下げ率が6%台に達したものの、流通戸数や価格改定シェアが小康状態を保ち、価格トレンドは堅調に推移するとみられる。周辺エリアでは、流通戸数・価格改定シェアともに縮小傾向にある。
横浜市(0.3%増)やさいたま市(0.2%増)も上昇傾向だが、東京23区と同じく鈍化している。千葉市(1.5%減)は3カ月ぶりに下落し8月の水準を下回った。
近畿圏は5カ月連続のプラス、中部圏は連続下落
近畿圏は、大阪エリアが牽引して前月比0.5%増の3206万円と5カ月連続の上昇となった。前年同月比も10%台の上昇率を維持している。大阪府は1.1%増の3765万円で、昨年末から上昇基調で推移するも、前年同月比は20%台目前の足踏み状態が続く。兵庫県は横ばいの2486万円で、今春以降現水準で推移している。
都市別では、大阪市が5427万円(1.5%増)で11カ月連続上昇。上昇率は3カ月ぶりに1%を上回ったが、今年前半と比較するとやや低い水準に留まる。市中心部は8599万円(1.7%増)と22カ月連続で上昇し、前年同月比は8月以降都心6区を上回っている。神戸市は(0.1%減)と3カ月ぶりに弱含んだ。
中部圏は前月比1.2%減の2306万円と2カ月連続下落。愛知県は0.9%減の2437万円と連続下落し、前年同月比の上昇率も縮小した。名古屋市は2914万円(0.6%減)と2カ月連続で下落。前年同月比は3.4%増とプラスが続くが、東京23区や大阪市の水準を大きく下回っている。市中心部は3860万円(0.6%増)と2カ月ぶりに上昇した。

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