東京カンテイ(東京都品川区)が11月10日に発表した10月の首都圏における新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の平均価格は、前月比1.5%増の4802万円と上昇に転じた。
東京都は0.3%増の5759万円と上昇。戸数シェアの大きい都下の上昇が影響した。神奈川県は2.8%増の5318万円と3カ月連続、千葉県は1.4%増の4061万円と4カ月ぶりにそれぞれ上昇した。埼玉県は2.0%増の4055万円と反転上昇し、再び4000万円台に。首都圏は全都県で上昇し、前年同月比はプラスの水準で推移している。
都市別では、東京23区が前月比10.3%減の9042万円と大きく下落し、平均土地・建物面積が前月から縮小。高額事例の減少と城北・城東エリアの下落が影響した。前年同月比はプラスを維持している。都下は5.2%増の5235万円と上昇し、戸数も大きく増加した。横浜市は5773万円(1.9%減)と3カ月ぶりに下落。川崎市は6545万円(11.4%増)と4カ月連続で上昇し、前年同月比も2ケタ上昇となった。相模原市は4767万円(16.9%増)で、2014年4月の集計開始以降最高価格となった。千葉市は3981万円(3.5%増)、さいたま市は4628万円(8.4%増)といずれも上昇した。
近畿は連続上昇、中部は3カ月ぶりに上昇
近畿圏は、前月比0.3%増の3802万円と連続上昇するも上昇率は縮小した。大阪府は4158万円(0.4%減)と下落。兵庫県は3858万円(0.1%減)とわずかに下落したが、前年同月は上回った。京都府は3984万円(4.4%減)と連続下落し、3カ月ぶりの3000万円台となった。主要府県が軒並み下落したが、戸数シェアの変動などで小幅な上昇が続いたとみられる。都市別では、大阪市(7.6%減)、堺市(2.0%減)がいずれも下落。神戸市(1.6%減)は3カ月ぶりの下落、京都市(2.2%減)は連続下落した。
中部圏は、前月比2.9%増の3493万円と3カ月ぶりに上昇。愛知県は3683万円(3.5%増)と上昇し、いずれも前年同月を上回った。名古屋市は4583万円(9.5%増)と3カ月ぶりに上昇。昭和区、瑞穂区などで上昇し、前年同月も上回った。
宮城県は3422万円(7.8%減)と年初来安値を更新し、前年同月も下回った。仙台市は3779万円(6.1%減)と下落した。
福岡県は3657万円(1.0%増)と3カ月ぶりに上昇し、前年同月比もプラスに振れた。福岡市は4370万円(1.0%増)と上昇した。

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