ライフデザイン・カバヤ(岡山県岡山市)がベトナムのハノイ市に建設した木造モデルハウスが、国際的なグリーンビルディング認証制度「EDGE」の最上位区分「EDGE Zero Carbon」を取得した。同建築物はベトナム建設省傘下の建設科学技術所(IBST)と連携したもので、CLTを採用。認証取得日は2026年3月9日で、ベトナム国内では初かつ唯一のEDGE Zero Carbon認証建築となる。

左:国際金融公社 クアンベトナム担当シニアオフィサー、中:ライフデザイン・カバヤ窪田健太郎代表取締役、右:建設科学技術所 ハイ所長
EDGEは、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が運用する認証制度。エネルギー消費、水使用量、建材を含む設計・施工段階の炭素排出について、それぞれ20%以上の削減を満たすことが基本条件となる。消費エネルギー削減率が40%以上で「EDGE Advanced」、再エネ活用などで建物運用時の炭素排出量を実質ゼロとした場合に「EDGE Zero Carbon」が付与される。
今回認証を受けたIBST木造モデルハウスは、2025年1月にEDGE Advancedを取得した。その後1年間にわたり実際の建物運用を継続し、低炭素性能が維持されているかを測定・分析。CLTを用いた木造構造に加え、Low-Eガラス、遮熱ガラスフィルム、植栽による日射遮蔽などの省エネルギー設計を組み合わせ、消費エネルギー100%削減を達成した。
さらに年間1万2340kWhを太陽光発電で賄うことで、建物運用時の炭素排出量ゼロ(0tCO₂e/年)が確認された。なお、「0tCO₂e/年」とは、建物の運用段階における温室効果ガス排出量を、再生可能エネルギー利用などによって実質ゼロとしたことを示す。
本モデルハウスは、2023年に始動した「IBST木造モデルハウスプロジェクト」の一環として建設された。ベトナムにおける木造建築の普及と発展を目的とし、木造建築の性能や環境性を、現地制度および国際的な評価軸に基づいて検証する実証拠点として位置づけられている。
今回のEDGE Zero Carbon認証は、設計時の計算値ではなく、実運用データに基づく審査を経て取得された点が特徴だ。同社は今回の成果について「性能評価と実運用データに基づく審査を経て認証されたものであり、木造建築の環境性能が国際指標によって客観的に証明されたことを意味する。この成果をもって、ベトナム国内における木造建築の信頼性を確立し、普及・浸透を加速させていく」としている。
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