東京カンテイ(東京都品川区)が12月8日に発表した11月の首都圏における木造一戸建て中古住宅の平均価格は、前月比3.1%減の4081万円と下落に転じた。前年同月は上回った。
東京都は6533万円(2.1%減)と連続下落。前年同月比は築古化が進んでいるものの、価格は上回る状況が続く。神奈川県は4388万円(0.7%減)と下落に転じたが、前年同月は小幅ながら上回った。千葉県は2881万円(3.3%減)と再び下落し、前年同月比もマイナスとなった。埼玉県は2970万円(1.7%増)と築古化したものの上昇した。
都市別では、東京23区が1億1518万円(0.2%減)と連続で下落。築古化が進んだが、港区で高額事例がみられ価格の下落はわずかだった。都下は4457万円(3.6%減)と下落した。
横浜市(1.3%増)、川崎市(9.3%増)は連続上昇。相模原市(9.6%減)は下落に転じ、前年同月も下回った。千葉市(7.6%減)は3カ月ぶりに下落。さいたま市(11.1%増)は大きく上昇した。
近畿は連続下落、中部は前月の反動で2ケタ下落
近畿圏は、前月比5.2%減の2947万円と連続で下落。大阪府が3514万円(2.0%増)と連続上昇し、前年同月比は10%超えの水準が続く。兵庫県は2937万円(0.1%増)と僅かだが上昇した。京都府は3367万円(23.7%減)と連続下落し、下落率が大きく拡大。平均土地面積の縮小などがみられる。都市別では、大阪市(21.8%増)が連続上昇。堺市(19.8%増)、神戸市(10.3%増)も上昇し、京都市(28.2%減)を除いて2ケタ増となった。
中部圏は、前月比13.7%減の2371万円と前月の反動で大きく下落に転じた。愛知県は2867万円(11.6%減)と下落し、4年以上築古化が進んだ。名古屋市は3948万円(2.8%増)と4カ月ぶりに上昇した。
宮城県は、前月比11.3%増の2893万円と連続上昇。前月比・前年同月比ともに上昇率が10%を超え、築年数がいずれも2年近く若返った。仙台市は3448万円(11.0%増)と大きく反転上昇した。
福岡県は5.8%減の2454万円と下落し、前年同月は引き続き下回っている。福岡市は4391万円(3.9%減)と4カ月ぶりに下落した。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。

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