戸建住宅の建物検査や地盤調査を手がけるジャパンホームシールド(東京都墨田区)は、エステートテクノロジーズ(東京都渋谷区)と共同で、戸建住宅の劣化度を推定するAIエージェントを開発した。住宅の状態を客観的に把握し、既存住宅の流通促進や適切な維持管理につなげる狙い。

住宅劣化推定AIエージェントのスキーム
AIエージェントは、住所、建物構造、築年数といった基本情報を入力すると、「建物状況調査」の項目に沿って、構造に関する9項目、雨水浸入に関する7項目、給排水設備に関する項目の劣化リスクを推定する仕組み。過去の建物状況調査データに加え、気象条件や大規模地震の履歴などの外部データも組み合わせ、地域特性を反映した診断が可能となった。
既存住宅、とくに戸建では、外観から劣化状況が分かりにくく、購入検討時の心理的ハードルが大きい。JHSは2003年から蓄積してきた累計40万戸の建物検査データを生かし、こうした課題への対応を進めてきた。今回のAI導入により、専門調査を行わずとも一定の劣化リスクを事前把握でき、売買判断やリフォーム検討の材料として活用が期待されるという。
同社は今後、住宅会社やリフォーム会社、不動産会社向けに劣化リスクを「見える化」する関連サービスの開発を予定。見積り作成業務の精度向上や効率化につなげるほか、買取再販やリノベーション事業の支援も視野に、SaaSやAPI連携による提供も検討している。

住宅劣化推定AIエージェントのサービス画面イメージ
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