LIXIL(東京都品川区)は2月25日、地場工務店による断熱リノベーションの実例集「断熱リノベの匠」の第10弾として、吉田建設(香川県高松市)が手掛けた、昔の家と今の家の違いを体感可能な事例を公開した。

性能向上リノベーションを施したモデルハウスの外観(ビフォー・アフター)
昭和26年創業の同社は、多くの職人を育成し、地域の住宅建築に貢献してきたが、新築住宅が減少し空き家が増加する中、断熱問題の解決に向け「性能向上リノベーション」事業を開始。築50年の民家の一部屋を当時のまま残し、リノベ前後の生活の違いをリアルサイズで体験できるモデルハウスとして再生した。まるごと断熱リフォームにより、UA値は改修前の3.89から0.36へ大幅に改善した。

「むかしの家」としてリノベ前の状態で残した和室
モデルハウス「Resumu Lab.(リスム ラボ)」では、2階和室の壁や窓を50年前のまま変えずに公開しており、冬は寒く、夏は暑いといったいわゆる「昔の家」を体感することで、リノベ後の快適性の違いを肌で感じてもらうことができる。また、建物の内外12カ所に温湿度計を設置し、温度や不快指数、エアコンの電気代をグラフで表示。サーモカメラも導入し、断熱性能を見える化している。
間取りやインテリアについても、暮らしやすさに配慮した回遊動線や、大きな窓を介してLDKと土間、庭がつながる空間設計、和と北欧が融合した「ジャパンディスタイル」など、同社のテイストを生かした提案となっている。

性能向上はもちろんのこと、暮らしの空間としての素材・色調・ディテールにもこだわっている
また、地域の子どもたちに向けたイベントも開催。夏休みの自由研究を想定して開催した「むかしの家とこれからの家、何が違うの?体験ツアー」では、脱炭素社会に向けた同社の取り組みをモデルハウスを通して体験した。高松市のゼロカーボン推進課協力のもと30人の小学生と保護者が参加し、レポートコンテストも実施したという。親子双方が学ぶことで、口コミによる波及効果も期待される取り組みとなった。
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