注文住宅メーカーの小林住宅と建築・不動産事業を手がける創建は、住宅環境が睡眠の質に与える影響を検証する実証実験を開始した。両社は温熱・音・換気・光といった住宅性能の違いが睡眠パフォーマンス(=睡パ)にどう関わるかを多角的に測定したうえで、「究極の睡パ住宅」の開発を目指すとしている。

実験は睡眠研究の第一人者である医学博士・柳沢正史さんが機構長を務める筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構が協力。さらに慶應義塾大学川久保研究室、睡眠ソリューションを提供するS'UIMIN(東京都渋谷区)らも参画する。
使用する住宅は、「温度」「音」「換気」「光」に関わる住宅性能のみを変えた2棟だ。1棟は小林住宅・創建が提供する外断熱工法の木造住宅ブランド「Kurumu」を採用。外断熱工法、断熱等級6、C値0.2㎥/㎡の仕様に樹脂サッシ・トリプルガラスと第一種換気システムを備える。
比較対象の「一般的な住宅」は、内断熱工法、断熱等級4、C値2.1㎥/㎡でアルミ樹脂複合サッシ・ペアガラス、第三種換気とした。なお、両棟は住宅性能以外の立地、間取り、インテリア・配色を同一とし、条件をそろえている。
被験者は日常的に睡眠の悩みを持つ20~70歳までの男女20人。各住宅にそれぞれ2~3泊ずつ宿泊し、脳波とAIを用いた睡眠計測デバイス「InSomnograf(インソムノグラフ)」を用いて、住宅環境と睡眠の質の相関性を検証する。
評価項目は、総睡眠時間、睡眠効率、深睡眠(徐波睡眠)、中途覚醒時間など。脳波データに加え、睡眠後のアンケートによる主観的評価、心拍変動の計測を通じたリラックス度も把握する。さらに温度・湿度・照度・CO₂濃度といった室内環境も同時に計測し、住宅環境と睡眠の関係を総合的に検証する。
実証は睡眠の質に影響を及ぼしやすい冬季および夏季の2回にわたって実施し、結果は2026年10月に報告する予定だ。
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