旭化成ホームズ(東京都千代田区)は12月17日、高断熱・高気密住宅ブランド「Asu-haus(アスハウス)」で賃貸住宅の実証実験を開始すると発表した。期間は2026年2月~12月。横浜青葉モデル「榧日(ひび)」(総戸数3戸、神奈川県横浜市)で、2月初旬から見学を実施し、3月に入居を開始する予定。
実証では、期待家賃での入居状況や入居者ニーズ、地域コミュニティの形成を検証し、賃貸住宅の新しい価値が市場に受け入れられるか、建築請負事業への展開可能性を探る。

横浜青葉モデル 外観パース
横浜青葉モデルは、全戸で断熱等級7を標準採用し、快適な室内環境と省エネ性能を確保。職住一体の店舗兼用賃貸住宅として、住みながら小商いを始められる設計を採用し、自己表現と地域とのつながりを深める新しいライフデザインを提案する。
駅から離れた低層エリアに立地し、各戸約80㎡で1・2階を活用できる住戸設計と、車2台分の庭スペースで、緑豊かな住環境と地域交流を促進する。さらに、まめくらし(東京都練馬区)と連携し、店舗兼用住宅の企画やコミュニティサポートを協働で推進。土地オーナーに資産価値を最大化する新たな活用方法を提案し、オーナー・入居者・地域社会にとって持続可能な賃貸事業モデルの構築を目指す。
近年、ライフスタイルの多様化により、都市近郊の低層住宅地で広い間取りや庭、駐車場付き賃貸住宅へのニーズが高まっている一方、子育て世代の流出や収益性の低さが課題となっていた。同社は、郊外土地の有効利用と居住者の価値ある暮らしの両立を目指し、今回の実証を開始。テレワークや副業の普及を背景に、住まいの一部を事務所や店舗に活用できる兼用住宅モデルを導入した。
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