パナソニック ハウジングソリューションズ(大阪府門真市)は、システムバスルームの新製品「おやすみBEVAS(ビバス)」を2月3日に発売する。2022年に発売したシステムバスルーム「ビバス」に、 “良質な睡眠につなげるための空間づくり”を施した新プランとして提案するもの。
睡眠改善のカウンセリングや睡眠空間のコンサルティングなどを手がけるSleepLIVE(スリープライブ、東京都渋谷区)監修のもと、風呂場を「寝る前に過ごす部屋」と位置付けて企画・開発した。

窪井健司部長
同社水廻りシステム事業部マーケティング総括担当部長の窪井健司さんは、「今回、睡眠関連市場という新たな市場へ、住宅設備メーカーとしてアプローチした。日本人の平均睡眠時間は6時間未満と世界的に見ても少なく、健康増進や生産性向上の観点からも良質な睡眠は今や社会的課題になっている。入浴と睡眠との関係に着目して、お風呂の在り方を1から見直し、バスルームを眠る前に過ごす部屋と考え、質の良い睡眠につなげるための空間づくりを行った」と発売に至る背景と意義を説明する。
開発に当たっては、SleepLIVE社の睡眠と健康に関する知見を取り入れた。同社社長の小林麻利子さんは、「お風呂は、豊かな質の良い睡眠のための最適な空間であるにも関わらず、これまでは清掃性や機能性、直感的な使いやすさが重視されがちだった」と指摘する。
そこで、良質な睡眠に大切な「温度」「光」「音」の環境に着目し、SleepLIVE社と共同で、浴槽の形状や、天井の色、照明の照度設計などを工夫することで、刺激を抑え、心と身体をリラックス状態へ導く空間づくりを実現。
具体的には、浴槽に沿うように首の付け根から足の先まで無理なくゆったり浸かれる形状の浴槽とマイクロバブルで湯冷めしにくい状態を保てるようにした。主照明は、湯船に浸かりながらそのままの体勢で、ボタン一つで調色が可能。天井照明を消して演出照明のみを点灯させることもでき、光でリラックスした気分づくりをサポートする。光を吸収し、視覚的な刺激を抑えるブラック色の天井も特長となっている。
また、オプションで天井一体型スピーカーも設置可能(オプション価格8万4000円)。音でさらなるリラクゼーション効果が期待できるとする。
希望小売価格は172万5000円(税抜、1616サイズ)。
近年の物価高騰による “メリハリ消費”意識の高まりをうけ、入浴タイプ別に必要なアイテムを厳選した普及価格帯の3プランも用意した。「ほっこりセレクト」150万1000円、「のんびりセレクト」152万5000円、「ゆったりセレクト」129万4000円(いずれも税抜、1616サイズ)。

おやすみBEVAS(ビバス)

1月14日、都内で行われた新製品発表会の様子。窪井部長(左)と小林社長(中央)
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