パナソニックハウジングソリューションズ(大阪府門真市)は、性能向上リノベーションを支援する仕組み「リノUP(リノアップ)」を構築し、11月28日から加盟店向けに提供を開始した。対象は築25年以上の木造戸建て住宅で、全国のパナソニック ビルダーズ グループ、Panasonic リフォームClub、パナソニックの住まいパートナーズを通じて展開される。
近年、団塊世代からジュニア世代への実家相続が進む。また、新築価格の高騰も重なり、実家を活用する動きが広がってきた。こうした状況の中、思い出の詰まった家を残しながら新築同等の断熱・耐震性能へ再生する「性能向上リノベーション」が新たな選択肢として注目されている。一方で高い施工技術に加え、マーケティングや積算のノウハウ不足が事業化の障壁となり、対応できる事業者は限られているのが現状だ。
「リノUP」はこうした課題を解決するため、加盟店の事業拡充を多角的に支援する仕組み。具体的にはリノベーション事業参入支援実績を持つコダリノ研究所(稲葉元一朗代表、神奈川県横浜市)と連携し、マニュアル化したマーケティングノウハウを提供。概算見積りを約1週間で作成できる「スピード概算見積りツール」も用意する。これに加え、リノベーション独自の課題となる、「性能向上設計」と「施工ノウハウ」のサポートも行う。
エンドユーザーに対しては、パナソニックの暮らし提案「Life Style Fit」を取り入れた体感型モデルハウスで、リノベーション前後の違いを実際に体感できる機会を提供する。これにより性能向上リノベーションの価値を直感的に理解しながら事業者を選択できる環境を整備。拡大する市場において加盟店と顧客双方の課題解決を図るとしている。
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