横浜市を中心に新築・リフォームに取り組む株式会社マルナカホームでは、買取再販事業の推進をねらって、住宅クリエイター・タブチキヨシさんとコラボしたモデルルームをオープン。“オールパナソニック”の仕様で仕上げられた空間は、タブチさんの提唱する「リラックス・ラグジュアリー」を表現している。この取り組みについて、タブチさんとマルナカホーム社長の和田庸平さんに話を聞いた。

株式会社マルナカホーム
社長 和田 庸平さん
空間提案型リノべーションのモデルルームが開設されたのは、横浜・山手駅からほど近い、築14年のマンションだ。その目的について、和田社長は次のように話す。「当社では長らく住宅事業に取り組んできましたが、昨今の土地価格の上昇によって首都圏での分譲用地の取得が厳しいものになってきました。そこで不動産事業における新たな主軸として、マンションの買取再販事業を推進しようと考えました」(和田社長)。
買取再販事業では、内装・設備を更新してリーズナブルな価格で短期に販売していく手法もあるが、和田社長は、空間提案型リノべーションに着目した。「当社のパーパス(存在意義)として掲げているのは、“お客様の想像を超える感動を提案する”ということ。モデルルームを通じてその姿勢を会社の内外に示したかった」(和田社長)。
今どきのニーズを
反映させた空間デザイン

株式会社 house stage
代表取締役
タブチキヨシさん
和田社長は社内の設計者に基本プランの作成を指示する一方、パナソニックにも協力を求めた。そこで紹介されたのが、住宅クリエイターのタブチキヨシさんだ。「マルナカホームさんで用意されていた基本プランを拝見したとき、人や風の流れにまで配慮した素晴らしい案だと感じました。この“やわらかさ”をベースにしながら、現在のトレンドであるウェルビーイング(心身ともに満たされた状態)の概念を取り入れて、“リラックス&ラグジュアリー”を表現できたらよいのではと考えました」(タブチさん)。
タブチさんは、マルナカホームの基本プランをもとに展開図を立ち上げ、パナソニックの建材、設備をコーディネート。アースカラーや有機的デザインを意識した空間をデザインしていった。
「従来はナチュラルとかカジュアルと認識されていた要素も取り入れています。今は色柄に加えて質感なども評価されるようになってきていて、ユーザーの抱く“ラグジュアリー”のイメージが変わってきているんです。パナソニックで はそうした変化に対応して、顧客のくらし方を事前に明確にし、上質なリラックス空間を作り上げることで差別化できる商品開発をしている。そういう意味で、オールパナソニックの仕様は、今回のリノベーションに最適でした」(タブチさん)。

モダンなデザインに北欧の温もりを取り入れたナチュラルな空間
ホテルのように上質な空間
使いやすさと心地よさを両立
完成した空間は、3LDKの間取りをひと続きにした、豊かな開放感が魅力的だ。天井までの採光ドア「ベリティス プラスレーベル」、光と風を取り込み、開放的に空間を仕切れる「ベリティス 室内窓」を採用することによって実際の床面積よりひろびろと感じられる。
「仕様の中でキーになったのはキッチンですね。いまどきの“ラグジュアリー”の感覚をうまく表現している」とタブチさん。「Panasonic KITCHEN L-CLASS」は、浮遊感があり空間を広く見せるフロートタイプの対面式に。吊戸棚や壁がなくフラットなカウンターで、家族が一緒に料理を楽しめるオープンスタイルなキッチンだ。

リビングより一段高いステージキッチン。視界が広く確保された
キッチン横の窓辺には、腰掛けできるスペース「ヌック」が設けられた。カフェにいるかのように、ティータイムを楽しめる。コンパクトながら、ぜいたくな気持ちになれるスペースだ。
ウェルビーイングの要素を担う設備のひとつが、「Panasonic BATHROOM L-CLASS」。酸素を含んだミクロの泡が身体をやさしくあたためる「マイクロバブル入浴 酸素美泡湯」、まるで天井からの音楽に包まれるような感覚の「シーリングバスオーディオ」など、バスタイムを満喫できるオプションを搭載している。
リノベーションによって生まれたのは、ホテルのように上質で、使いやすさと心地よさを両立させた空間。開放感と一体感から生まれるノイズレスなデザインを実現することができた。

読書や趣味の時間を楽しめるヌック
逆風の中でも次世代へ続く
突破口を見出した
7月に行われたオープニング見学会では、2日間で同マンションから14組、近隣から3組の合計17組の来場があった。そのうちすでに3組の商談がスタートしているという。「やはりパナソニックというブランドは強いですね。安心感もあるので、営業効率を格段に高めてくれます」と和田社長。
見学後、すぐに同じ棟内の自室に戻って図面を持ってリノベーションの相談に来た顧客もいたという。「私たちの伝えたかった空間のよさを理解していただけた、という手ごたえが得られました」と和田社長。
タブチさんもコラボの成果を実感している。「もう右肩上がりで新築着工数が増える時代ではありません。限られたお客様の中から1組でも関心を持ってくださるように、ライフスタイルを提案していくべき。それには自社だけでは難しい。同業者や建材・設備メーカーなどとつながって、情報の収集・共有を行い、視野を広げていくことが重要だとあらためて感じました」(タブチさん)。
マルナカホームでは、この成功を踏まえ、今年9月にもまた新たなモデルルームを開設する予定だ。「上質な空間を提供するという仕事は、当社のブランドを構築するとともに社員のモチベーションも高めてくれる。今後も大事にしていきたい事業ですね」。人口減少、価格高騰という逆風の中、全国の工務店にとって、次世代への突破口として参考になる戦略だ。
建具: ベリティス プラスレーベル
ベリティス 室内窓
キッチン:Panasonic KITCHEN L-CLASS
バスルーム:Panasonic BATHROOM L-CLASS
システムファニチャー: キュビオス
フロートTVボードユニット
トイレ:全自動おそうじトイレ アラウーノS160
洗面台:Panasonic DRESSING C-Line
買い取り再販事例 |
![]() |
| パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社 TEL.06-6909-7676(代表)/平日:9:00〜17:30 |
(sponsored by パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社)
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。


























