NPO法人環境共棲住宅「地球の会」(理事長=安成信次・安成工務店社長)は10月27、28日、福岡国際会議場で第14回「日本の木の家づくり」サミットin博多を開催した。「脱炭素の時代は地域工務店が主役だ!」をテーマに、木の家の脱炭素・健康価値を再評価し、地域工務店の使命と持続的経営の方向性を探った。会員・一般合わせ約300人が参加。また第1回「日本の木の家大賞」の受賞者も発表され、4社が受賞した。
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| 左:第14回「日本の木の家づくりサミット」in博多の会場風景。約300人が参加した 右:1日目のパネルディスカッションの様子。木の家の脱炭素と健康価値をテーマに議論が交わされた |
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1日目はまず、脱炭素と健康をテーマに、研究者2人が木の家の新たな価値を多角的に提示した。慶應義塾大学の川久保俊准教授は「省エネ・脱炭素・健康長寿を実現する住環境の追求」と題して講演。建設から解体までを含むLCA(ライフサイクルアセスメント)の視点から木造住宅のCO2固定能力を示し、天然乾燥材などカーボンニュートラルな素材の活用で建設初期排出(アップフロントカーボン)を大幅に削減できると指摘した。
さらに、全国5万人を10年間追跡した疫学調査の中間結果から、良好な住環境が疾病発症を抑え、老化を抑制する傾向を紹介。「こうしたエビデンスが蓄積されれば、『住宅を良くしましょう』という助言が食習慣や運動習慣と並ぶ健康指導の一部として医学書に記される可能性がある」と述べた。
続いて九州大学の清水邦義准教授が「木の家が健康に与える影響」をテーマに登壇。10年にわたる共同研究で、無垢のスギ材内装と樹脂化粧板空間を比較し、スギ材に調湿・抗菌・抗ウイルス(インフルエンザウイルスを99.9%抑制)といった顕著な効果があることを実証した。
さらに・・・
この記事は新建ハウジング11月20日号7面(2025年11月20日発行)に掲載しています。
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