LIFULL(東京都千代田区)が1月15日に公表した「LIFULL HOME'Sマーケットレポート2025年総括版」によると、中古一戸建て市場は首都圏・近畿圏ともに価格上昇が続き、いずれも計測開始以来の高水準となった。上昇率は中古マンションと比べると緩やかで、一戸建てとマンションの価格差は拡大。中古マンションの価格高騰を背景に、ファミリー層を中心に中古一戸建てへ目を向ける動きが強まっており、2026年もこの傾向が続くとみられる。
2025年12月の中古一戸建て平均掲載価格は、首都圏で3951万円(前年同月比10.3%増)、近畿圏で2452万円(同4.8%増)。中古マンションの急激な価格上昇とは対照的に、中古一戸建ての価格上昇は緩やかで、この差がファミリー層による戸建て需要をさらに押し上げる要因になっているという。
レポートによると、ユーザーからの問い合わせを分析すると、ファミリー向け流通物件に対して一戸建てを選ぶ割合が首都圏で2020年の44.8%から2024年には52.7%へ、近畿圏では53.0%から2025年には59.2%へと拡大しており、購入ニーズの「一戸建てシフト」が定着しつつあることがうかがえる。LIFULL HOMES'総研によると、2025年は一時的に揺り戻しが見られたものの、例年と比べると依然として一戸建ての需要は高く、購入ニーズの一戸建てシフトが定着しつつあるとしている。
また、同レポートでは、昨年12月に公表された税制改正大綱において、中古住宅のうち性能の高い住宅のローン控除額および控除期間が拡大することが決まった点にも言及。これにより性能の高い中古住宅の流通が後押しされ、中古住宅市場全体のさらなる活性化が期待されることから、「2026年も価格の上昇傾向は継続する」と予想している。
■関連記事
需要が高まり存在感増す中古住宅と工務店の可能性
ファミリー向け中古マンション1億円超え 戸建てへの需要シフトが顕在化
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。
























