東京カンテイ(東京都品川区)が10月23日に発表した、9月の首都圏における中古マンション70㎡あたりの平均価格は、前月比2.2%増の6018万円となり、14カ月連続の上昇となった。
東京都は2.4%増の9302万円で、17カ月連続の上昇。神奈川県は4021万円(1.0%増)と2カ月連続で上昇し、上昇率も拡大した。埼玉県は3028万円(0.3%増)、千葉県は2821万円(0.3%増)といずれも小幅ながら連続で上昇し、首都圏全域で2カ月連続のプラスとなった。
都市別では、東京23区が前月比2.9%増の1億1034万円となり、17カ月連続で上昇。3月以降縮小傾向にあった上昇率が再び拡大した。ただし、前年同月比の上昇率は30%台後半で縮小傾向にある。都心6区は3.1%増の1億7550万円で、32カ月連続の上昇。直近では流通戸数の増加傾向が落ち着き、価格改定シェアが縮小に転じるなど、売り手優位の状況が続いている。周辺エリアも上昇基調で推移しており、流通戸数・価格改定シェアともに縮小傾向にある。
横浜市(1.5%増)やさいたま市(2.2%増)、千葉市(1.5%増)はいずれも連続で上昇し、上昇率が県平均を上回った。横浜市とさいたま市では、上昇率の拡大も見られる。
近畿圏は4カ月連続のプラス、中部圏は下落も高水準を維持
近畿圏では、主要エリアの強含みにより前月比0.5%増の3191万円となり、4カ月連続の上昇。前年同月比では10%台の上昇率を維持している。大阪府は0.8%増の3725万円で、昨年末からの上昇基調を継続。前年同月比で20%台に向けて拡大しつつある。兵庫県は2486万円(0.4%増)と連続で上昇した。
都市別では、大阪市が5345万円(0.8%増)で10カ月連続の上昇。ただし、年初以降1%~3%台で推移していた上昇率は、8月以降1%を割り込んでいる。市中心部は8456万円(1.3%増)で21カ月連続の上昇となったが、4月以降上昇率が縮小している。神戸市(0.6%増)は2カ月連続で上昇した。
中部圏は前月比0.5%減の2333万円と反転下落。愛知県は0.4%減の2458万円とマイナスに転じたが、いずれも7月の水準を上回っており、徐々に価格水準が押し上げられている。名古屋市は2931万円(0.4%減)と2カ月ぶりに下落したが、7月の水準は上回った。市中心部は3837万円(1.2%減)と2カ月ぶりの下落となった。

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