東京カンテイ(東京都品川区)が9月24日に発表した8月の首都圏における中古マンション70㎡あたりの平均価格は、前月比0.5%増の5887万円と13カ月連続の上昇となった。
東京都は2.0%増の9082万円と16カ月連続で上昇。前年同月比は4月以降30%以上で推移している。神奈川県は3983万円(0.1%増)、埼玉県は3020万円(0.4%増)、千葉県は2812万円(0.5%増)とそれぞれ2カ月ぶりに上昇し、首都圏全域でプラスとなった。
都市別では、東京23区が前月比2.3%増の1億721万円と16カ月連続で上昇し、3月以降縮小傾向にあった上昇率が拡大に転じた。前年同月比も40%をやや下回る水準を維持している。都心6区は2.0%増の1億7030万円と31カ月連続で上昇。5月にかけて流通戸数の増加や価格改定シェアの拡大で上昇が鈍化しつつあったが、直近はいずれの動きも落ち着いたため、上昇率は前月に続いて拡大している。
横浜市(0.5%増)やさいたま市(0.4%増)、千葉市(2.1%増)はいずれも2カ月ぶりに上昇し、千葉市は直近の最高値である2621万円(2024年3月)を上回った。
近畿は3カ月連続プラス、中部は2カ月ぶりの上昇
近畿圏は、主要エリアの強含みにより前月比1.0%増の3174万円と3カ月連続で上昇。前年同月比の上昇率は10%台が続く。大阪府は1.3%増の3697万円と昨年末からの上昇基調を継続しており、前年同月比も20%台に向けて拡大しつつある。兵庫県は2477万円(0.4%増)と、前月の築古化による弱含みから持ち直した。
都市別では、大阪市が5300万円(0.7%増)と9カ月連続で上昇したが、2%~3%程度で推移していた上昇率が大きく鈍化している。市中心部は8350万円(1.9%増)と20カ月連続で上昇するも、築浅事例が増加するなか上昇率は縮小を続けている。神戸市(0.2%増)は2カ月ぶりに上昇した。
中部圏は前月比1.5%増の2344万円と反転上昇。愛知県は1.9%増の2467万円とプラスに転じ、ともに6月の水準を上回った。名古屋市は2943万円(1.2%増)と3カ月ぶりに上昇し、5月に記録した直近の最高値(2939万円)を僅かに上回った。市中心部は3883万円(1.2%増)と3カ月ぶりに上昇するも、直近のピークには届かなかった。

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