8月新築一戸建て、首都圏4カ月ぶりに上昇　近畿・中部は下落

2025年9月16日 18:55

東京カンテイ（東京都品川区）は9月9日、主要都市における8月の新築一戸建て（土地面積100㎡以上300㎡以下）の平均価格動向を発表した。

首都圏（1都3県）の平均価格は、前月比3.8％増の4804万円と4カ月ぶりに上昇し、前年同月比もプラスの水準となった。東京都は7.4％増の5977万円と上昇。東京23区の大幅上昇とシェア拡大が影響した。

神奈川県は0.4％増の5071万円と上昇。千葉県は0.2％減の4116万円と連続下落し、戸数は野田市や八千代市、四街道市などで増加している。埼玉県は6.2％増の4009万円と3カ月ぶりに上昇し、2014年4月の集計開始以降初の4000万円台となった。

都市別では、東京23区が前月比8.8％増の9998万円と大きく上昇したが、1億円には届かなかった。戸数は大田区や世田谷区、足立区で増加している。都下は0.8％増の5062万円と2カ月連続上昇。横浜市は5713万円（0.1％増）、川崎市は5777万円（4.6％増）、相模原市は4466万円（6.1％増）、千葉市は4074万円（2.9％増）、さいたま市は4312万円（0.7％増）といずれも上昇。郊外都市はすべて前年同月を上回った。

近畿は4カ月連続下落、中部は反転下落

近畿圏（2府4県）は、前月比0.3％減の3675万円と4カ月連続で下落した。大阪府は3918万円（1.8％減）と連続下落。兵庫県は3665万円（2.7％減）と下落し、前年同月も下回った。京都府は4319万円（14.0％増）と2ケタ上昇し、3カ月ぶりに上昇に転じた。都市別では、大阪市（23.7％減）が大きく下落。堺市（4.5％減）は前月・前年同月ともに下回った。神戸市（5.0％増）は反転上昇、京都市（3.3％増）は連続上昇した。

中部圏（4県）は、前月比0.3％減の3477万円と反転下落。愛知県は3684万円（0.6％増）と連続で上昇した。前年同月比は、中部・愛知ともに上回っている。名古屋市は4499万円（2.5％減）と下落し、平均土地面積が縮小した。

宮城県は3567万円（4.1％減）と下落し、前年同月比も0.2％増と水準を落とした。仙台市は3965万円（0.1％減）と僅かに下落した。

福岡県は3673万円（2.2％減）と3カ月ぶりに下落し、前年同月比もマイナスに振れた。福岡市は4328万円（1.0％減）と下落に転じた。