東京カンテイ(東京都品川区)は9月9日、8月の主要都市における木造一戸建て中古住宅の価格動向を発表した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比2.5%増の4084万円と3カ月ぶりに上昇。東京都は6307万円(4.9%減)と下落し、前年同月比も縮小した。
神奈川県は4468万円(9.7%増)と大きく上昇し、1年以上築浅化した。千葉県は2893万円(0.3%減)と連続下落。埼玉県は1年以上築浅化したものの、2814万円(0.9%減)と3カ月連続で下落した。
都市別では、東京23区が1億227万円(14.6%減)と4カ月ぶりに下落。築古化と平均土地・建物面積の縮小が影響した。都下は4424万円(1.6%増)と連続上昇した。
横浜市(9.3%増)は大きく上昇し、平均土地面積が前月比・前年同月比ともに拡大した。千葉市(8.4%減)は築古化などで下落に転じ、さいたま市(8.6%増)は3カ月ぶりに上昇した。
近畿・中部ともに反転上昇
近畿圏は、前月比1.1%増の2969万円と上昇に転じた。大阪府は3366万円(6.8%増)と反転上昇し、平均築年が前月の反動などから2年以上若返った。兵庫県は2854万円(1.0%増)と上昇。京都府は4202万円(0.1%減)と3カ月ぶりに下落したが、4000万円台を継続し前年同月比も高い水準が続く。
中部圏は、前月比2.7%増の2573万円と反転上昇。前年同月比では築古化が2.5年進み、価格はマイナスに振れた。愛知県は3116万円(3.7%増)と3カ月ぶりに上昇し、前年同月比は築古化しているものの価格は小幅ながらプラスとなった。名古屋市は4079万円(1.0%減)と下落したが、4000万円台は維持した。
宮城県は、前月比7.4%増の2906万円と連続で上昇。前年同月比では築浅化し、価格水準も高まっている。仙台市は3640万円(16.4%増)と大きく上昇した。
福岡県は前月の反動などから9.1%増の2550万円と大きく上昇。福岡市は4086万円(7.2%増)と4カ月ぶりに上昇した。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。

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