建設業振興基金は10月1日、建設技能者が技能研鑽のために受ける教育訓練や社内研修を「建設キャリアアップシステム」(CCUS)の就業日数として算入できる「CCUS登録教育訓練機関」の登録制度を開始する。一定の基準を満たす教育訓練機関を「登録訓練機関」と位置づけ、CCUS上で“現場”として登録。登録機関にカードリーダーを設置して就業履歴が登録できる環境を整える。
登録が認められた訓練機関には、カードリーダーが期限の定めなく無償貸与されるほか、登録機関として広報することが可能となる。就業履歴の蓄積の必要なCCUSシステム・機器の設定や就業履歴登録に係る現場利用料などはCCUS事業本部が実施・負担する。
同省では7月1日に、CCUSの制度指針となる「建設技能者の能力評価制度に関するガイドライン」(PDF)を改正。この中で教育訓練などの取り扱いについて「建設技能者が技能研鑽のため教育訓練や社内研修を受けた日数についても、就業日数に算入して差し支えない」との規定を追加した。同制度はこの規定に基づき実施される。
富士・三田センターで運用開始
他の機関に先駆けて1日から、「富士教育訓練センター」(静岡県富士宮市)と「三田建設技能研修センター」(兵庫県三田市)の2機関での運用を開始。併せて、登録を希望する教育訓練機関の募集を行う。
募集条件は、①職業能力開発促進法に基づく職業訓練法人、または認定職業訓練を実施する団体・企業、②建設技能者の技能向上を目的とした教育訓練(座学・実技)を実施するための施設を有し、運営者が複数の建設企業から構成される財団、社団または事業協同組合―のいずれかであること。必要書類をCCUS事業本部に提出して申請する。
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