建設業振興基金が11月17日に公表した10月末時点の「建設キャリアアップシステム(CCUS)の運営状況」(PDF)などによると、技能者登録数が174万9139人、事業者登録数が一人親方を含めて30万4314者となった。このうち一人親方は約10万5000人が登録していると推計される。
10月の実績では、累積就業履歴数が2億3000万件を突破したほか、月間の新規登録現場数が1万9635件、現場での蓄積履歴数が619万件となるなど、この1カ月で大きく伸びている。これは登録講習機関での教育訓練や社内研修を就業日数として算入できる制度が、10月1日から開始されたことが主な要因と考えられる。
能力評価を受ける技能者についても増加傾向にある。申請者数は8月が3952件、9月は4504件、10月は3890件で推移し、7月までの月平均と比べると2~3倍に増えた。能力評価に係る申請手数料4000円を、2026年3月31日までの期間限定で実質無料にする施策によるものと推測される。
一方、住宅関連職種の登録状況をみると、「大工」の登録者数は2万5730人で、国勢調査による総数の8.7%にとどまっている。「左官」は2万8530人(総数の47.7%)、「建築ブロック工・タイル工」は合算で1万3143人(同54.8%)、「屋根ふき工」2943人(同17.7%)、「内装工」7万8993人、「建具工」1万4788人(参考値なし)などだった。
※「職種別技能者のCCUS登録状況」2025年10月末時点(PDF)より
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