勤労者退職金共済機構は、建設業退職金共済制度(以下、建退共)手続きの電子化を推進する目的で、電子申請システムのリニューアルを順次行っている。さらに2026年3月まで「退職金ポイント還元キャンペーン」を実施している。
「退職金ポイント還元キャンペーン」では、購入した退職金ポイントの2%、CCUS連携工事の場合は5%のポイントを還元。対象は10月1日以降に「電子申請専用サイト」で退職金ポイントの購入申込みを行い、26年3月31日までに支払いが確認できた共済契約者(事業主)で、共済契約者ごとの還元ポイントの上限は200万ポイントとなっている。還元の日程は26年4月以降を予定している。
退職金ポイントは、掛金納付時に用いる電子ポイントで、1ポイント=1円として利用が可能。共済契約者が購入し、自社または下請労働者の掛金に使用する。現在の建設業の掛金日額は1人当たり320円となっている。
今回の電子申請システムのリニューアルでは、これまで一部の手続きのみに限られていたオンライン申請をすべての手続きに拡大。「就労実績報告作成ツール」をWEB化した「電子申請専用サイト」上で手続きが完結するようになる。
また、「電子申請専用サイト」に直接ファイルをアップロードできるため、企業間でのファイルのやり取りが不要に。データの登録状況を両者がリアルタイムに確認できるようになる。さらにCCUSとの連携により、「現場・契約情報」や「就業履歴」などのデータが自動で登録される仕組みとなっている。同機構では、旧システムからの更改を9月22日以降順次行っており、予定している全機能の実装は12月末頃となる見込みだ。

CCUS連携のスケジュール
24年度の契約者数17万件超
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