
土地・建物価格が高騰する現在、所有しなくても十分な性能の家に暮らせるスキームが必要です。横浜の老舗工務店・小泉木材は、100年先を見据えた「高性能賃貸」という新たな選択肢を提示しています。高性能が生む余白を、住まい手の暮らしから次の世代へ手渡していく――。そのために、性能・運用・承継を同じ時間軸で整える経済的利益と社会的利益を重ねる仕組みとは。
| 今回お話をおききしたのは | ||
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小泉木材 代表取締役 小泉 武彦さん |
小泉木材代表取締役。創業80年の歴史を継ぐ3代目として、地域に根ざした事業を発展させる。2022年には「100年後の子どもたちに責任を持ち、豊かにする」を志に掲げ、未来を見据えたKizukiホールディングスを設立。「このまちに暮らす」選択肢を変えるため「高性能賃貸住宅」事業を推進している。 |
所有せずとも豊かに暮らすために
前: まず、横浜で「高性能賃貸」に取り組む小泉さんの狙いを伺えますか?
小泉:所有せずとも豊かに暮らせる選択肢を、この町に増やすためです。土地も建物価格も高騰する中で、そもそも家を所有すること=豊かさの象徴、という前提が変わってきています。私たちは、短期の合理性ではなく、暮らし続ける長い時間に耐える器として賃貸をつくる。そして、高性能で生まれる余白が、家計の安定や健康は元より、子どもの学びや体験へと自然につながっていく――その流れを、社会に実装したいのです。
前:短期ではなく長期で賃貸のビジネスを考える、という発想ですね。
小泉:私たちは事業計画も100年間という長期的な視点で計画しています。オーナーはKizukiホールディングスで資金・土地調達、返済計画などを担当。施工と客付け、竣工後の管理は事業会社の小泉木材、設計はRis architects(Kizuki)が担い、長期投資(持つ側)と単年収益(つくる側)を分けることでバランスシートを健全化し、事業継続性を高めています。

「Kizuki Terracehouse 桜台」の外観(左)と内観。南面の大開口に面した吹き抜けを備える。窓は「佐藤の窓」
賃貸だからこそ最高性能を確保
前:性能面の要点を教えてください。
小泉:「“賃貸だからこそ”に変える」が合言葉です。一棟目の「Kizuki Terracehouse 桜台」はUA値・・・
この記事は新建ハウジング1月30日号5面(2026年1月30日発行)に掲載しています。
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