中小企業庁は1月23日、「価格交渉促進月間」(25年9月)に実施した「フォローアップ調査結果」(PDF)のうち、発注者に関する結果を公表した。
同調査は、受託側の中小企業(約7万社)が発注側の大手企業の価格転嫁状況を採点したもの。発注企業の自発的な取引慣行の改善を目的としており、実際の状況を網羅的に整理したものではないとしている。
評価項目は、①価格交渉(価格交渉が行われたか、申し入れがあったか)、②価格転嫁(コスト上昇分のうち価格転嫁できた割合)、③支払条件(支払い手段、手形サイト、割引料の負担)の3点で、「ア」(平均値が7点以上)から「エ」(0点未満)までの4段階で格付けされている。

これによると、大手ハウスメーカーへの評価では、「価格交渉の回答状況」の項目で、優良評価となる「ア」の回答が多く見られた。採点は「価格交渉の申し入れがあった」「申し入れはなかったが交渉が行われた」「交渉は不要と判断し申し入れを辞退した」などだった場合に高得点となる。
その一方で、コスト上昇分に対して価格転嫁が行われた割合では、「イ」(平均:4~6割)との評価を受けた企業が大半で、「ア」(優良:7割以上)だったのは積水化学工業のみだった。
支払条件に関する評価では、多くのハウスメーカーが高評価の「ア」を獲得した一方で、一部の大手パワービルダーや特定の地域ゼネコンなどで「ウ」や「エ」の評価が見られた。評価が低かった企業では、受託側の企業に割引料負担を求めているケースや支払サイトが長期化しているケースがあったと考えられる。
設備メーカーでは、LIXIL、YKK AP、ダイキン工業、タカラスタンダードなどで、価格交渉・支払条件を中心に評価が高かった。

フォローアップ調査の流れ
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