建築技術教育普及センターは12月2日、二級建築士・木造建築士試験「設計製図試験」の合格者を発表した。
二級建築士の設計製図試験は9月14日、全国56会場で実施。1万6人(製図のみ4214人)が受験し、4645人が合格した。これにより、7月に実施した学科試験を合わせた合格率は22.6%となった。設計製図試験の課題は「シェアハウス(木造)」。採点では、▽LDK・交流スペースの計画▽敷地の有効利用▽配置・動線・設備計画▽個室の計画▽構造への理解―などが問われた。
木造建築士の設計製図試験は10月12日、全国26会場で実施。245人(製図のみ28人)が受験し、181人が合格した。学科試験と合わせると合格率は38.4%となっている。設計製図試験の課題は「専用住宅(木造)」。採点では、▽架構計画(柱・横架材・小屋組など)▽耐震性への配慮▽木拾い・柱杖・矩計に関する知識―などが評価ポイントとなった。
合格者の受験番号は、同センターの公式サイトに2026年1月6日まで掲載している。

2025年の二級・木造建築士の試験結果
二級合格者、「工務店・大工」が最多
二級建築士(設計製図)の合格者の属性を詳しく見ると、「男性」が57.3%、「女性」が42.7%となった。年齢は「24歳以下」が57.1%、「25~29歳」が16.2%、「30歳代」が15.1%で、平均年齢は27.2歳だった。受験資格は「学歴のみ」が85.4%を占めている。職域別では、「住宅メーカー・工務店・大工」が32.3%で最も多く、「学生(大学院生を含む)・研究生」21.1%、「建設業(住宅メーカー・工務店・大工を除く)」19.7%が続いた。
木造建築士の合格者(同)の属性は、「男性」が60.8%、「女性」が39.2%。年齢は「24歳以下」が91.2%で最も多く、次いで「50歳以上」3.3%、「40歳代」2.8%が多かった。平均年齢は22.3歳だった。受験資格は「学歴のみ」が97.2%を占めた。職域別では、「学生(大学院生を含む)・研究生」が92.3%で最も多く、「住宅メーカー・工務店・大工」は2.8%だった。

過去5年間の二級・木造建築士試験結果
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