YKK AP(東京都千代田区)は10月10日、インド事業を展開する関係会社ボルーカ社(インド・カルナタカ州)が、主力製造拠点であるマイスール工場に新たなアルミ形材押出ラインを導入したと発表した。新ラインは10月8日に現地で起動式を実施した。
今回の導入により、アルミ形材の年間生産能力は従来の1万2000トンから1万4000トンへ約17%増強される。加えて、材料倉庫の新設による物流動線の整流化、鋳造設備および粉体塗装設備の更新も行い、工場全体の生産効率向上を図る。
設備投資額は、2026年度に予定される鋳造ラインの更新も含めて総額6.2億インドルピー(約10億5400万円※)。インド市場で拡大する建設需要に対応し、事業競争力・コスト競争力の強化、多様化する顧客ニーズへの迅速対応、品質向上を目指す。

(左)新アルミ押出ライン、(右上・右下)起動式の様⼦
ボルーカ社は顧客の要望に応じた形材を製造・販売する「形材事業」と、アルミ窓商品を展開する「AP事業」の両輪で事業を拡大。近年は高気密・高水密なアルミ窓「IWIN-S」など高付加価値商品の販売が伸長しており、今回の設備投資を機に、ターゲットエリアの拡大と顧客への付加価値提案を強化する。YKK APは、インドおよびアジア市場でのプレゼンス向上を図るとともに、住生活環境の改善に貢献していく方針。
※円換算は2025年10月時点の為替レート(1INR≒1.70円)に基づく参考値
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