ハウスメーカー・広域ビルダーと地域工務店では、住宅観や職業観など多くの違いがあります。地域工務店ならではの特性のひとつは、単に家を建てるだけでなく「地域を豊かにしたい」「技術を継承したい」という思いを持っていることではないでしょうか。そうした問題意識を背景に、古民家リノベーション事業を通じて地域課題の解決に取り組むのが、なんば建築工房(岡山県倉敷市)です。【コダリノ研究所 稲葉元一朗】
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| 同社の古民家リノベーション事例。物件鑑定や大工の技能など強みを生かす事業にリノベを位置付ける | |
5代目経営者の正田順也さんは、工務店経営の傍ら、町おこし団体や古民家再生協会、岡山県空き家アドバイザー協議会などにも関わり、幅広い活動を続けています。特に力を入れているのが、倉敷市南端・瀬戸内海沿岸に位置する下津井地区です。かつては日本遺産にも指定された北前船の寄港地として栄え、国産ジーンズ発祥の地としても知られるこの地域ですが、近年は倉敷市内で最も人口減少や高齢化、空き家の増加が深刻な場所です。
正田さんは「下津井シービレッジ」という町おこし団体と、地域商社の立ち上げに参画。移住お試し施設の運営に携わり、行政の広報支援を受けながら移住セミナーを定期開催するなど、街を巻き込んだ地域イベントの開催などをサポートしています。こうした一連の取り組みは2024年度の「全国地域づくり推進協議会会長賞」(国土交通省)を受賞し、公的にも高く評価されました。
そして、単に移住者を受け入れるだけでなく・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号6面(2025年9月10日発行)に掲載しています。
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