
店舗はオーナーの自己表現
あらゆる表現で”らしい”店舗を
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河野 直 つみき設計施工社 |
1984年広島県三原市生まれ。京都大学大学院修了後、26歳の時にどこにも就職することなく、「つみき設計施工社」を起業。 「ともにつくる」を理念に、住む人とつくる人が、ともにつくる「参加型リノベーション」を展開。市川市を中心にDIYワークショップを500回以上実施。著書に「ともにつくる DIYワークショップ」等。2021年東京大学建築生産マネジメント・連続レクチャー「つくるとは、」ディレクター。3児の父 |
個性の表現が人を集める
店舗はオーナー(店主)の自己表現の場だと捉えている。私たちも依頼を受けた際は、その店舗のターゲットなどを考えながら設計を進めるのだが、最終的にはオーナーが好き、いいと思うものがベースになる。店で最も長い時間を過ごすオーナーが居心地よく、楽しく仕事できる、あるいは店主の個性が溢れる空間づくりが私たちの役目なのだと思う。
私たちに設計施工を依頼する方は、個人でスモールビジネスを営む人ばかり。顧客の絶対数が少なくても、事業者個人に共感したリピーター(常連)によってビジネスが成立する。店舗の空間も、オーナーにとっての心地よさが顧客の心地よさにもつながる。
施設は誰が使うかわからないことが多いので、ターゲットを絞り切れない。対してスモールビジネスの店舗は、オーナーから利用者が想像できる。注文住宅の設計に近い部分もあると言ってもいいのではないか。
「わかりやすい」デザイン
あえて住宅と店舗で、設計の違いを考えてみる。住宅はその中で過ごす時間がとても長いので、住まい手らしさ、個性が、必ずしもわかりやすく表現されている必要はない。むしろ表現が濃厚だと暮らしづらい。
対して店舗は・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書2025」P.60〜でお読みいただけます。
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