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デフレとインフレの移行期で、原価・地価・金利が上昇しているのに実質賃金がこれらのインフレに追いついていない現在は、戦略的な値付け+利益管理、そのためのコストダウンが不可欠だ。
5000万円(税別)の家を粗利22%で提供すると1棟粗利は1100万円、5棟で5500万円。3500万円の家を粗利28%で提供すると980万円、6棟で5880万円になる。
受注の難易度が高く手間のかかる客層が多い5000万円の家を5棟受注するほうがいいか、総合的なコスパを武器に3500万円でハウスメーカー層を含めて受注し合理的に設計施工するほうがいいか。自社に合った価格戦略を考える必要がある(最終的には高価格・高粗利が理想)。
ハウスメーカーの平均1棟単価は10年間上昇を続け約4000万円を超え、坪単価では90万〜150万円に。ハウスメーカーと同等以上の住宅を、例えば3500万〜4000万円、坪単価80万〜130万円で提供できれば価格競争力を高めることができる。
これらを踏まえながら、まず売価と1棟粗利額を決め、それを実現するコストダウン手法を考え実践する。原価を積み上げて価格を決める従来の値決めから脱却し、売価からの逆算で原価を抑える。これが「VE」(バリューエンジニアリング)と呼ばれる手法で、いまこそ基本とすべき考え方だ。
以下にVEに使うべきコストダウン手法を3つ挙げる。
標準化
性能、設計コード、標準仕様、独自アイテムを、顧客価値・コストダウン・差異化など自社の物差しをベースに吟味し「型」をつくること。標準化すればするほど原価は落ちやすくなる。施工も習熟するため時短→コストダウンを実現する。
自社のスタイルが明確になり、差異化・選ばれる理由に、さらには・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書2025」P.82〜でお読みいただけます。
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