積水ハウス(大阪府大阪市)は、夏季の現場作業従事者の安全と健康を守るための新たな取り組み「現場クールプロジェクト」をスタートした。冷却効果の高い設備や製品の導入を通じ、現場環境の改善を図る。
2025年度は、屋外作業(基礎・建方・外構工事など)を対象とした施策として、日野興業(千葉県市川市)と共同開発した「ひんやりBOX(仮称)」(エアコン休憩BOX)を、6月から一部エリアで先行して導入している。ひんやりBOX(仮称)は、運びやすく狭小地でも設置できるよう、仮設トイレの躯体に、ウインドエアコンを設置。冷風を、直接首元などに当てることで、高い清涼感が得られるという。1~2人での利用を想定する。
また、ウインドエアコンは屋内での使用も一部現場で開始しており、高い冷却効果を確認している。今後は、内装工事を含めた全工程での熱中症対策の情報を収集し、高い効果が確認できた施策を取りまとめたうえで来期以降、全国で展開するよう運用体制の整備を進めていく。

「ひんやりBOX(仮称)」。仮設トイレの躯体を活用した省スペース型の冷房休憩施設
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