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国際的な避暑地・観光都市として知られる長野県軽井沢町の豊かな自然に恵まれた敷地にたたずむ、国境や時代を超越する独特の雰囲気をたたえた住宅は、共に世界的に音楽活動を行う若いアーティスト夫婦と幼い子ども、愛猫が暮らす。夫婦は、よりクリエイティブな創作環境と家族が伸び伸びと健やかに暮らせる場所を求めて東京都内から移住した。「創造と閑居」と名付けられたこの住宅には、アーティストの創作意欲をかき立てる“圧倒的にクリエイティブな空間”と家族の穏やかな暮らしを包み込む“木の温もりと手しごと魅力あふれる空間”が同居する。
約1000㎡の敷地に建つ木造2階建て・延べ床面積219.1㎡(+ガレージ27.57㎡)は、菱田工務店の代表で大工アーティストとして国内外で活動する菱田昌平さんが監修したオートクチュールの住宅だ。菱田さんが15~16世紀に建てられたベルギーの古民家をモチーフに独自に開発した、同社で「TIMBER(ティンバー)」と呼ぶスタイルで建てた。
北側に雑木林が広がることから、建物を敷地の北に寄せて配置することにより、庭の延長のように豊かな緑を取り込みつつ、南側は隣の敷地に将来的に住宅が建つことも想定して大きく“余白”を取った。引き渡しから1年余りを経て、建てたときよりさらに軽井沢の風景になじんでいる。
スタジオは教会をイメージ
坂城町にある菱田さんの自邸とも同じヨーロッパの伝統構法を採用したTIMBERスタイルは、軽井沢で絶大な人気を誇る。菱田さんは「創造と閑居」のアーティスト夫婦も含めて、「当社の軽井沢のお客様の大半が都内から移住してくる経営者やクリエイターで、ほとんどが海外での経験が豊富で、海外の住宅・建築様式にも詳しい。そうした人がハウスメーカーなど既製品の組み合わせによる住宅に満足できずに、自ら当社を探し当ててくれる」と話す。
同住宅の最大の特徴は・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書2025」P.102〜でお読みいただけます。
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