積水ハウス(大阪市)は4月22日、2013年に発売したZEHのオリジナルブランド「グリーンファースト ゼロ」の累積販売棟数が、3月末時点で8万9352棟となり、2024年度の戸建て住宅ZEH比率が96%と過去最高を更新したと発表した。2020年度以降5年連続の90%超となる。
同社は各事業において脱炭素化を推進。賃貸住宅「シャーメゾン」では、「入居者売電方式の住戸ZEH」に注力することで、ZEH採用率が過去最高の77%(累積受注戸数5万7284戸)となった。今後はEV充電設備の採用も推進していく。分譲マンション「グランドメゾン」は、2023年以降の販売物件の100%がZEH-M Oriented以上となっている。
非住宅建築物は、年間172棟のZEBを受注。累積棟数は475棟(3月末時点)。事務所建築には「グリーンファーストオフィス」を重点的に推進している。
リフォームにおいては、太陽光発電や蓄電池、断熱性向上、高効率空調・給湯設備への交換などの「環境型リフォーム」提案に注力。部分的な断熱リフォームでLDKなどの断熱性能を効率よく向上する「いどころ暖熱」や、開口部等の断熱強化など多様な提案を展開した。
同社グループは、「2030年までに製品使用時のCO2排出量(スコープ3カテゴリ11)を2013年度比55%削減する」という温室効果ガスの削減目標を掲げており、2024年度はグループ全体で39.1%削減した。
■関連記事
積水ハウス、土屋HDと資本業務提携—高断熱・高気密技術で事業拡大
積水ハウス、売上4兆円超で過去最高を更新 MDC社買収効果も
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。