飲食店において空間は脇役的な存在で「なんとなく居心地いい」と肌で感じるもの。同社はこれまで空間性を高めるために採光や素材感を重視。最近、小物や装飾要素も大事だと気付いた。
ラーメン屋では食べることに集中する。カフェのように居心地のよさは価値になりにくい。だがコーバ(大阪府大阪市)が運営するラーメン屋「ススス」は異なる。居心地のよさから客の7割が女性。女性1人客も呼び込めている。居心地のよさのマイナス面は女性の2人客などが長居をすること。回転率は下がる。とはいえ長居より来店理由になっているほうが重要。空間の質の高さから店員も9割が女性。
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※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、コーバ(大阪府大阪市)の事例を抜粋したものです。
取材・文:大菅力

開店当時のススス店内。吹き抜けが開放的
内製化することの強み
①同社はロゴやメニューなどを内製化。グラフィックデザインの費用を抑えている。工事も内製化しており、気軽に工事できる
②一般的な飲食店は棚をつくるのにもそれなりの費用が掛かる。同社は良質な端材を自社大工が加工してほぼ無料で付けられる
③最近、同店の常連から紹介されて練り物屋の店舗の引き合いを得た。このように・・・・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.39〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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