一条工務店(東京都江東区)は12月1日、全国の男女3568人を対象に「冬の自宅内の寒さ・乾燥対策に関する意識調査2025」の結果を発表した。冬の寒さが原因で睡眠の質が低下すると感じる人は7割超。また、冬場、就寝中の寝室での暖房器具(エアコン、オイルヒーターなど)の使い方について尋ねたところ、約45%の人は就寝中に暖房器具を使用していないことが明らかになった。その理由としては「乾燥が気になるから」が48.3%で最多となっている。
使用している暖房器具はエアコンが77.1%で1位だった。一方で光熱費の高騰を実感すると回答した人は約96%に達し、約7割が暖房使用を我慢した経験を持つ。さらに、暖房器具を使っていても「部屋が暖まりにくい」と実感する人が7割以上を占めた。
冬場に自宅で寒さを感じやすい場所は1位「脱衣所」(53.6%)、2位「浴室」(43.3%)、3位「玄関」(43.0%)の順で、「特にない」と回答したのは、わずか3.4%に過ぎない。ただ、自宅内に寒いと感じる場所があると回答した3448人のうち、約7割はその場所について特に具体的な対策を講じていないこともわかった。その上で「今後、住宅を購入またはリフォームする場合、断熱性や気密性をどの程度重視しますか?」という質問に対しては、9割以上が断熱性・気密性を重視したいと回答している。
この結果について、神奈川歯科大学大学院の川嶋朗特任教授は「冬のウイルス感染症は低温・低湿度を好む」ことを解説。冬の住まいおいて快適で健康的な暮らしを実現するには、住まいの断熱と加湿の両立が鍵となることを示唆している。
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