一条工務店(東京都江東区)は11月10日、「犬・猫との暮らしに関する意識調査2025」の結果を発表した。全国の犬や猫を飼う男女460人が対象。調査ではペットとの暮らしにおける住環境や健康への配慮、災害時の対応などについての意識が明らかになった。
調査によると、犬や猫を飼い始めた理由として最も多かったのは「動物が好きだから」で67.2%を占めた(複数回答)。以下、「癒しを求めて」38.3%、「家族が欲しかったから」(28.3%)と続く。
一方で、犬や猫と暮らす上で現在の住まいに「満足していない」と回答した人は26.3%と約3割に上り、ペットとの暮らしにおける住環境への不満が一定数存在することが分かった。困りごとの上位には「長時間家を空けにくい」(46.1%)、「掃除が大変」(43.7%)、「毛がつく」(42.2%)といった日常的な課題が挙げられている(複数回答)。
理想の住まいに求める設備としては、犬を飼っている人では「滑りにくい床」(77.2%)、猫を飼っている人では「傷つきにくい建材」(68.7%)がそれぞれ最多(複数回答)。今後家を建てる際に重視したい点としては、犬の飼い主は「温湿度の管理がしやすい」(19.4%)、猫の飼い主は「傷つきにくい建材」(23.1%)が1位に挙がっている。また犬、猫とも「換気ができて臭いがこもらない」が2位に挙がった。
犬や猫の健康管理においては、「室温」「衛生管理」「食事」が上位を占める。特に室温への配慮が67.4%で最も重視されていた。冬場の留守番時に使用する暖房器具では「エアコン」が最多で59.1%(複数回答)。補助的な寒さ対策としては「毛布やブランケットの活用」が多かった。なお、犬や猫もヒートショックになることを知っているか尋ねたところ、54.6%が知らないと回答。認知の低さが課題として浮かび上がった。
自宅で、犬や猫が最もよくいる場所・お気に入りの場所は1位がリビングの49.3%となっている。また、「災害時は犬や猫のために、できる限り在宅避難を優先したいと思いますか?」と質問。「とてもそう思う」(68.5%)と「そう思う」(28.9%)を合わせると、9割以上の人が、災害時には犬や猫を守るために在宅避難を優先したいと回答している。ペットと共に避難生活を送ることへの意識の高さが示された形といえそうだ。
■関連記事
ペットと暮らす家、4割近くが「床材にこだわる」 AlbaLink調べ
「ペットのために」引っ越しやリノベを考えたことがある人が約1割に
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。

































