子育てをするうえで、今の住まいに不満を感じている人が約8割にのぼることが、一条工務店(東京都江東区)が実施した意識調査で明らかになった。
同調査は、今年2月から3月にかけて、12歳以下の子どもを持つ全国の男女370人を対象に行ったもの。
今の住まいについての満足度では、「少し不満がある」(46.5%)と「とても不満がある」(32.7%)を合わせ、約8割が不満を抱えていることが判明。
主な理由としては「気密性・断熱性が低く、暑さ寒さが気になる」(67.2%)が最多だった。次いで、「収納スペースが足りない」(58.7%)、「子ども部屋がない、または足りない」(50.2%) が続いた(グラフ)。
また、これから家を選ぶ際に最も重視したい点を聞いたところ、「夏は涼しく、冬は暖かい室内環境」(36.8%)との回答が最も多く、2位の「子ども部屋の有無」(12.4%)、3位の「災害対策」(10.5%)を大きく上回った。
住宅設備で子育てを考慮した点としては、「床暖房」(34.4%)、「対面キッチン」(32.1%)、「食器洗い乾燥機」(31.1%)が上位となった。
子育てをするうえでの理想の住まいとしては、「一戸建て(持ち家)」を選んだ人が94.3%とほとんどを占めた。階数については「平屋」(49.7%)と「2階建て」(49.4%)が拮抗し、平屋人気の高まりも見て取れた。
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