コーバは大阪市の工務店で店舗内装が得意。代表の松本和也氏ほか中核社員は大阪芸大の卒業生。店舗の仕事は顧客の信頼を得て次につなげていく。同社もそれで成長。既存顧客が10年後、改装や新規出店を依頼してくれて成り立つ。かつては美容室が再依頼を得やすかった。廃業が少ないためだ。
ただし現在は開業ブームが去り、仕事が減った。現在は飲食店が多い。この業種は廃業も多いが、成長速度も早い。リピートは多い。設備費が高額な分、坪単価も高い。アパレルは価格帯がまちまち。装飾要素の工事費が膨らみやすい。
※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、コーバ(大阪府大阪市)の事例を抜粋したものです。
取材・文:大菅力
未経験の職種への対応
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人気居酒屋「堂山食堂」の6店舗目。光源を露出した照明などで賑わいを演出(左)。同店のカウンター脇。配膳の動線をふまえた通路幅を確保(右) |
①店舗は業種や業態で作業動線や設備が異なる。未経験分野の場合、顧客の個々の要望に丁寧に対応して知識を身に付ける。2〜3物件でセオリーはつかめる
②未経験分野を手掛ける場合、各所に不明点が生じる。業界の人間に聞くかネットで調べる。専門設備の施工方法はYouTubeが役立つ
③どの業種でも、事前に業界の常識的な情報を勉強しておく。飲食店であればその業態の有名店や一般的なメニュー、アパレルであれば競合ブランドと主要商品などだ
④未経験分野の設計の際には大枠のゾーニングを決めた後、設備配置や給排水、防水を詰める。飲食店の場合・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.34〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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