店舗は各業種にデザインの流行がある。大抵の場合、元ネタは海外だ。東京の設計者は元ネタを瞬時に模倣する。素直に真似るため出来がよい。大阪は取り入れるスピードが遅い。その分「熟成」されて個性が加わる。ただし出来はバラつく。昨今はSNSの発達で誰でも大量の映像や画像が見られる。それでも顧客に情報量で負けてはならない。顧客に提案した際、「見たことがある」と言われたらプロ失格。顧客から「こんなインテリアがいい」と画像を見せられたとき、「行ったことがある」と言えるくらいだと、顧客の期待を超える空間提案ができる。
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※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、コーバ(大阪府大阪市)の事例を抜粋したものです。
取材・文:大菅力
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老舗和菓子店「鶴屋徳満本店」の喫茶スペース。既存を生かしてモダン和風にまとめた(左)。同店のカウンター。古材とステンレス天板を対比(右) |
デザインのトレンドは自然に吸収
① 代表の松本和也氏は流行の調査はしないが、TikTokなどはよく見ている。流行の最新デザインとアノニマスな下町デザインの双方に関心があり、自然にトレンドを吸収している
② 松本氏は若手のスタッフに気になる店舗やデザイナーについて尋ねる。それぞれ趣味や感覚が違うため新しい情報が得られる
③ ①②を自然に行っていれば、SNS時代でも情報面で顧客に負けることはない
④ 若手スタッフは、トレンド好きなスタッフと、まったく知らないスタッフにはっきり分かれる。後者にトレンドに関心をもたせるのは難しい
⑤ トレンドを知らない(関心がない)スタッフに対しては・・・・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.35〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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