エヌ・シー・エヌ(東京都千代田区)は、独自に開発した建築システム「SE構法」による5階建て木造建築の構造見学会を、FDM(大分県大分市)と12月19日・20日に福岡県福岡市で開催する。
同物件は、福岡市にて建設中の木造ラーメン構法「SE構法」初の全階木造5階建て・店舗「(仮称)上川端ビル」。延べ床面積361.93m2。FDMが設計・施工、エヌ・シー・エヌが構造設計を担当した。
見学会は、解説付き現地構造見学会、現地自由見学会、物件解説と構造現場をライブ中継するオンライン見学会の3形式で開催する。いずれも参加費無料。
竣工後は見ることができない「SE構法」の構造躯体を見学できるため、中大規模木造建築を検討している設計者・施工者、脱炭素と事業展開の両立を検討する事業者の参加を呼びかけている。

「(仮称)上川端ビル」完成パース
同物件は、地質対策として建物を軽量化したほか、工期短縮や狭小地での施工性向上を実現し、都市型木造ビルの優位性を示した。また、構造材・羽柄材を合わせて約100立方メートルの木材を使用し、全体で約50トンの二酸化炭素を貯蔵することで環境にも貢献している。「SE構法」の高強度な耐力壁と高耐力柱脚金物によって、標準システムで5階建てまで対応可能とし、木造化の推進と普及を推進していく。
建設地の福岡市博多区上川端町には、櫛田神社や博多祇園山笠、川端通商店街などがあり、近年伝統文化と商業が共存する中洲・川端エリアが形成されている。天神再開発の影響もあり経済発展を遂げているが、博多川によって建築構造的に困難な地質となっている。今回、木造5階建てを選択したことで、建物の軽量化や工期短縮・狭小地での施工性など都市部の課題に対応。都心部における脱炭素と事業開発の両立を実現した。
解説付き現地構造見学会の申し込みはこちら(19日午前・午後、20日午前・午後)から。
自由見学会申し込みはこちら(午前・午後)から。
オンライン見学会はこちらから。
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