エコワークスは11月、静岡県静岡市に支店を開設した。ただの商圏拡大ではない。自己破産した空間工房LOHAS(静岡県富士市)の社員や仕掛工事を引き取り、SNSを通じて高まる各地からの期待に応えるための戦略に重ねた。エコワークス社長の小山貴史さんは今後、広い意味で「工務店同士が共通した理念の下で連携・協業すること」が持続のカギになるとし、M&A、業務提携などを前向きに検討していく姿勢を見せる。【編集長 荒井隆大】

エコワークス社長・小山貴史さん(左)と元空間工房LOHAS社長の寺﨑幸治さん
事の発端は7月19日。空間工房LOHAS(以下「LOHAS」)の社長だった寺﨑幸治さんは、旧知の小山さんに電話で「会社は自己破産する予定。本日社員に解雇通知を出した。突然だが相談に乗ってほしい」と告げた。小山さんにとっては寝耳に水だったが、急きょ翌20日、経営、技術系の幹部社員と静岡を訪れた。
小山さんは、まずLOHASの社員9人と面談し、仕掛工事の状況などをヒアリング。契約済みの案件8件のうち5件が着工済みで、相当の金額が顧客の過払いになっていた。完成保証も十分ではなく、顧客が窮地に陥ることが目に見えていた。
一方、LOHASの社員らは実力派ぞろい。話すうちに・・・
この記事は新建ハウジング12月10日号2面(2025年12月10日発行)に掲載しています。
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