コーバ(大阪府大阪市)代表の松本和也氏はカフェ併設の設計事務所のあり方に共感しており、顧客への提案力を高めたいという考えもあった。飲食店を経営したいという気持ちは持ち続けていた。
2019年のコロナ禍で社員の昼食として、同社役員で工務担当の高岡深造氏がラーメンを料理。それが美味しかったため、ラーメン屋開店を前提に試作に入る。同時にマーケティング専門家に教わり、顧客の設定や立地、メニュー、SNS戦略などについて検討。紆余曲折あり、3年後にスパイスカレーをラーメンに応用した「スパイスラーメン」が完成。2022年9月に「ススス」を開業。
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※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、コーバ(大阪府大阪市)の事例を抜粋したものです。
取材・文:大菅力
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| 「ススス」のファサード。サインと目隠しを兼ねた暖簾が特徴的(左)。解体直後の様子。スケルトン状態にしてから施工(右) | |
開業時の広報活動に成功
①専門家から学んだマーケティング手法は、基本的には大企業向けで個人店には馴染まなかった。途中からその方法論は捨て去った
②たとえば顧客層の想定。性別や年齢などを絞り込んでペルソナ化するというセオリー従い20〜30代の男性を想定。実際に来店したのは女性が7割で、年代は20〜40代にばらけた
③マーケティング手法が機能した部分も多少はある。それがプレスリリース。回転直後からメディアからの取材依頼があった
④インスタ戦略も成功した。コーバが運営する人気アカウント「工務店の日報」(現在フォロワー13.8万人)にラーメン屋開業までの経緯を描いた
⑤加えて・・・・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.36〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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