住宅の光熱費や木造住宅の耐久性を大きく左右する断熱気密性能。これらの経年変化と、耐久性に与える影響について北海道大学教授の森太郎氏とシー・アイ・エス計画研究所の服部倫史氏、INDIの東出憲明氏に取材。Q&A方式でまとめた。
取材協力:森 太郎(北海道大学教授)、服部 倫史(シー・アイ・エス計画研究所)、東出 憲明(INDI)
Q.温暖地で気密性を保つため注意すべき点はどこ?
A.新築時の気密性能を総合的に高めつつ、中長期的にはリフォーム時の性能低下を避ける
ケンジ 温暖地の工務店はボード気密を多用するよな。気密テープは透湿防水シートや外壁材で保護されているから簡単には劣化しないだろうし、防湿層の施工が多少荒くても気密性能は長期間保持されるだろう。
→北海道のような高精度の防湿気密層の施工は難しいが、総合的にC値を高めればよい
松太郎 中長期的に重要なのがリフォームによる性能低下を避けること。一般にリフォーム業者は断熱気密の知識や技能がないため、平気で床や壁、天井に穴を開けて気密層を壊す。その影響で・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー4月号(2024年3月30日発行)木造再点検[超]そもそもQA』(P.66~)でご覧ください。
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