タカラスタンダード(大阪市)は12月24日、110年以上培ってきたホーロー技術を生かし、宇宙関連事業への参入を目指す「宇宙プロジェクト」を始動したと発表した。
同社は、経営資源を生かした新規事業の創出を目指し、1月に「ビジネスディベロップメント本部」を新設。宇宙関連事業はそのひとつで、研究開発本部とともに急速に拡大する同市場への参入を図る。

ホーローの熱真空テストの様子
同社のホーローは、耐久性・耐腐食性・清掃性などに優れており、宇宙空間の真空と温度環境を再現した「熱真空試験」や、ロケット打ち上げ時の振動による損傷や耐久性、振動試験の結果、宇宙空間でも性能を発揮すると判明。月面で調達可能な「レゴリス(月の砂)」が、ホーローに使われるガラスフリットの代替材料として利用できる可能性があることから、月面基地の建材や、宇宙モジュールの内装や水回りなどへの活用を目指す。
日本の「宇宙基本計画」では、2020年に4兆円だった市場規模を、2030年代早期に8兆円に拡大する目標が掲げられている。民間企業の技術開発や事業展開への支援も行われ、今後さらなる成長が見込まれている。
「宇宙プロジェクト」では、宇宙環境でのホーローの性能を確認するため、放射線試験などの環境試験を実施する予定。レゴリスを用いたホーロー生産や、太陽光等の熱線を利用したホーロー製造など、新たな原材料や製造方法の検討を進めていく。今後は、2030年までに宇宙空間でのホーローの用途開発、2030年以降の宇宙実装と価値向上、2035年度からの事業収益化を目指す。
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