住宅業界専用の来場集客ツール「KengakuCloud(ケンガククラウド)」を提供するビズ・クリエイション(岡山市)は、同ツール導入企業128社を対象とした集客動向調査の結果を公表した。調査によると、直近3カ月間の住宅イベントや完成見学会への来場者のうち、企業別平均で82.9%が事前予約経由。予約なしの来場は少数派となり、予約が顧客との最初の接点として定着している実態が明らかになった。
予約経路の内訳では、KengakuCloud経由が43.5%と最も多く、自社ホームページの予約フォーム経由が20.4%と続き、デジタル予約が主流を占めている。一方で、電話による予約も約16%存在。デジタル化が進む中でも一定の電話ニーズが残っていることがうかがえる。その上で、複数の予約経路が併存することで、来場者情報の管理や日程調整の煩雑化が課題として浮かび上がった。

調査は2025年7月1日から15日にかけてオンラインで実施。年間引き渡し棟数「10棟未満」が47.7%、「10〜30棟」が28.9%となっており、全体の約8割を中小規模事業者が占めている。
同社は、集客環境が厳しさを増す中、限られた来場機会を確実に活かすためには、予約導線全体の設計がより重要と解説。今回の調査結果からは、来場が予約前提となる一方で、電話予約が一定数残っているという、現場ならではの実態が見えてきたとした。
「KengakuCloud」では、こうした現場の状況を踏まえ、来場者と工務店双方にとって負担の少ない予約導線づくりを支援していきたいとしている。
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