10月有効求人倍率、建設は5.1倍　躯体工は新規求人11.3倍で採用難

厚生労働省が11月28日に公表した2025年10月分の「一般職業紹介状況」によると、建設業（採掘含む）の有効求人倍率は5.18倍で、前年同月比で0.16ポイント低下。新規求人倍率は8.37倍で、同0.30ポイント低下した。全産業の有効求人倍率は1.18倍で、前月に比べて0.02ポイント低下している。

建設業の新規学卒者を除く一般新規求人数は7万4140人で、前年同期比3.5％の減少。このうち常用が6万9533人（同3.4％減）、臨時・季節は1072人（14.7％減）、パートタイムは4738人（1.0％減）と、いずれも前年の水準を下回った。

参考：全産業の求人数、求職・求人倍率の推移

職種別の有効求人倍率は、建築・土木・測量技術者が5.76倍（同0.02ポイント減）、建設躯体工事従事者が8.01倍（0.69ポイント減）、その他建設従事者が4.46倍（0.39ポイント減）、電気工事従事者が3.35倍（0.02ポイント増）、土木作業従事者が6.63倍（0.14ポイント増）となった。躯体工事従事者は新規求人倍率が11.38倍に達し、現場職人の獲得競争が激しさを増している。

有効求人数は、建築・土木・測量技術者が5万9147人（0.9％減）、建設躯体工事従事者が1万9023人（4.2％減）、その他建設従事者が3万687人（2.7％減）、電気工事従事者が2万470人（2.0％増）、土木作業従事者が4万3102人（0.1％減）となり、電気工事従事者を除いて軒並み減少した。

就職件数は、建築・土木・測量技術者が556人（4.3％減）、建設躯体工事従事者が205人（15.6％減）、その他建設従事者が529人（4.2％減）、電気工事従事者が373人（7.0％減）、土木作業従事者が907人（4.1％減）となった。

紹介件数は、建築・土木・測量技術者が2206人、建設躯体工事従事者が436人、その他建設従事者が1353人、電気工事従事者が998人、土木作業従事者が1731人だった。

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