建設業界の人手不足が深刻化するなか、クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営するアンドパッド（東京都千代田区）が、業界の採用課題に本格的に踏み込む。9月末、同社は建設業特化型の採用支援サービス 「ビルダーワーク」を正式にスタート。これまでに培った建設業界に対する知見と開発力を生かし、“高精度な人材マッチング”を通じて構造的な業界の課題解消に貢献する。
建設業特化型の採用支援サービスとして本格スタートした「ビルダーワーク」ウェブサイトのトップページ
自社が持つ建設業の知見と開発力を生かして「深刻化する建設業の人手不足問題の解消に少しでも貢献したい」と話すアンドパッド執行役員の葉山勝正さん
同社執行役員の葉山勝正さんは「工務店の現場では“人がいない”という声が圧倒的に多い。これまで当社が支援してきた業務効率の改善に加えて、人手不足という構造的な問題が根強くある」と指摘する。同社が独自に行ったアンケートでも建設関連企業の約8割が人手不足を実感。その多くが対策として「採用活動の強化」に取り組むものの、成果に結びついていない実態が浮き彫りになったという。
葉山さんはもともと求人メディア企業での経験が長く、HR分野（人材戦略支援）に精通。昨年は、ビルダーワークのスタートに先駆けて、工務店やリフォーム事業者など複数の建設関連企業を対象に採用コンサルティングを行い、「各社の採用活動の実施方法に、まだまだ改善の余地があり、採用成功できる要素は大いにある」という可能性を確認した。採用活動の“正しい努力の仕方”を支援する仕組みを業界に提供できないか―そんな課題意識から生まれたのが「ビルダーワーク」だ。
建設業の現場や業務を熟知
「求人票」「職務経歴書」作成支援
「建設業界にマニアックに向き合っている採用支援サービスがまだまだ少ない」と、葉山さんは現状について説明する。たとえば・・・
この記事は新建ハウジング11月10日号12面（2025年11月10日発行）に掲載しています。
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