建設物価調査会が11月10日に公表した2025年10月分の「建設物価建築費指数」によると、木造住宅の工事原価指数(暫定値)は144.0となり、前月比では横ばい、前年同月比では3.3%増加した。
東京都内では、銅の世界的相場の上昇に伴って、電線・ ケーブル類の製品価格が上伸し、指数を押し上げる要因となった。マイナスに寄与する要因はなかった。

木造住宅の建築費指数の推移
木造住宅の建築費指数を純工事費でみると145.5となり、前月比で横ばい、前年同月比で3.1%増加した。前月比でプラスとなった細目は「電線・ケーブル」(+0.02)で、寄与度がマイナスの細目はなかった。
前年同月比でプラスとなった細目は、「上記以外の建築細目」(+1.92)、「衛生機器」(+0.45)、「生コンクリート」(+0.31)、「空調機器」(+0.20)、「電線・ケーブル」(+0.13)など。一方で、「木工」(-0.07)、「鉄筋」(-0.06)などがマイナスとなっている。
集合住宅も「ほぼ横ばい」に
集合住宅(RC造)の建築費指数は、工事原価でみると140.8となり、前月比では横ばい(0.1ポイント増)、前年同月比で5.2%増加した。純工事費でみると142.2となり、前月比で横ばい(0.1ポイント増)、前年同月比で5.3%の増加となった。
前月比でプラスとなった細目は、「電線・ケーブル」(+0.04)。マイナスとなった細目はなかった。前同月比でプラス要因となった細目は、「上記以外の建築細目」(+3.47)、「生コンクリート」(+0.94)、「上記以外の設備細目」(+0.33)、「衛生機器」(+0.29)、「電線・ケーブル」(+0.23)など。マイナスとなった細目は、「鉄筋」(-0.51)、「鋼材」(-0.02)、「型枠」(-0.02)、「木工」(-0.01)などだった。

集合住宅 主要都市の工事原価指数
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